店主のひとり言

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ご機嫌いかがでしょうか。

さて、前回ご紹介しました台湾での出来事の続きでございます。

いよいよ、まるもち家が、念願であった国外で営業する初日を迎えました。

台湾では旧正月の超大型連休でございますので、家族連れのお客様で会場は熱気を帯びております。
もちろん、私どもの売り場の前を通られる方々も仰山いらっしゃいました。ほとんどの方が足を止めて、まるもちを製造している風景を、珍しそうにご覧になっていかれます。

ただ困った事に、我々の商品を買って行かれる方がなかなかおられないのです。
開店から2時間経ち、3時間経ちすると、更に入館者も増えて他の店舗も忙しくなってくるのですが、うちだけは取り残されたようにひっそりとしておりました。

そうなりますと、流石に呑気な私もいよいよ混乱してまいりました。
なにせ伏見稲荷本店では、一日の内8割ほどが台湾からのお客様、という時もある程、商品を買って頂いておりましたので。

果たして、他のお店と何が違うだろうか?金額設定が間違えているのだろうか?売り場のレイアウトが悪いのだろうか?と様々な要因を考えました。
結局その日は終日、売り場の配置をを変えてみたり、プライスカードを書き換えてみたり、ちょこちょことしまして終わりました。

初日売上は、日本で行う催事の10分の1程度で終了でございました。

その後も何をどのように改善すべきか、明確な案もないままに数日間悶々としながら過ごしておりました。

そうしましたら、ある日一組の年配お客様がご来店されました。
その方は、初日にまるもち10個を買われたようで、大変気に入ってくれたとの事でした。
当店の売り子兼通訳の現地スタッフに、その方が我々におかけ頂いた言葉を聞きましたら、
「こんな商品は台湾では見たことも食べたこともない。認知度がないから誰も買うのを躊躇うけど、知ってもらえばみんなが好きな味だ。時間がかかっても知ってもらうまで頑張りなさい。」
とこう言われたそうです。

なるほど!

私は、商売の原点を見落としていた事に足元をすくわれた想いがいたしました。
もともと日本でも商品を知ってもらう為にコツコツとやってきたわけですので、これは国外でも当然同じようにそこから始めなければなりません。

日本での実績や知名度は海外では通用しないものにも関わらず、物事を3段飛ばしくらいに楽チンに考えていた事に恥ずかしくなってしまいました。

「よっしゃ!コツコツとやりましょ。」

新しい第一歩は、やはり一番下からいかねばならないものでございます。
有難い事に、それからまたさらに数日後には、商品を気に入ってくれたお客様の再来店が少しずつ増えてまいりました。

長い道程の始まりだなあ、と思いました。

結局、最終的には台湾での成績は赤字で終了いたしました。日本の売上にはまだまだ届いておりません。

しかしながら、再来店頂いたお客様のお褒めの言葉はどこの国に行こうが嬉しいものでございます。
将来の手応えなるものは感じる事ができたのが収穫であったかと思っております。

なにより「これぞ商い!」、というものではないでしょうか。
いつの日か、あの時初心に戻る良き経験ができたのが幸いでした、と言える時がやってくる事でしょう。

『商い』は『飽きない』。
いつになっても精進の日々でございます。     結
店主のひとり言 | 12:07 AM | comments (x) | trackback (x)
皆さま、ごきげんいかがでございますか。

さて本年は、私どもが兼ねてから夢に見ておりました海外展開を開始いたしましたので、その時の出来事を数回に分けてブログでご紹介していこうかと思います。

我々は、【まるもち】を京都伏見稲荷のお菓子として全国の方々に知って頂きたく、国内の百貨店様で催事をやらせて頂くようになりました。その想いと同じく、世界の方々にも広めたい!このようないささか大きな願いを持っておりました。

それがいろんなご縁がありまして最初の一歩を踏み出せる事になりました。まずは現地の百貨店と取り引きのある貿易会社の方と出会う事になったのがキッカケでごさいます。

大変親切に日本から商品の輸出の仕方や催事のスケジュール組みについても手取り足取り助けて下さいました。

台湾の最初の営業は、南方の高雄にございます漢神百貨店様(旧阪神)で行われた日本物産展にてお世話になりました。

もちろん我々は右も左もわからないままに、どのような値段をつけたものか?とそのようなところから手探りでございました。

材料や機材などは日本から送りますが、包装資材や備品については現地での調達でごさいます。
私は数日前に台湾に入りまして、言葉もわからぬままに、いろいろな資材業者を回って準備を行うのですが、これもまた日本とは勝手が違って大変です。

果たしてキチンと開店できるものか?とハラハラしながらも新しい局面に久しく眠れぬ夜を過ごしながら営業初日を迎える事になりました。

さあ当日でございます。現地では旧正月と言いまして、日本で言う元旦のような国民的休日の時期でしたので、それはそれは沢山ご来店されておりました。

以前テレビで見た事のある中華風獅子舞が大きな太鼓の音と共に店内を歩き、我々出店者からそれぞれ祝儀袋を受け取ってまわります。

こういう活気は、やはりあの場所に立って初めて経験できるものでございます。

さあ、まるもち家の売り場のほうはどうかといいますと…

これはまた次回にてのご報告といたしましょうか。
店主のひとり言 | 07:35 AM | comments (x) | trackback (x)
皆様、ご機嫌いかがでしょうか。

さてこの度は、ホームページをリニューアルしましてから、新しく【店主のブログ】なる機能を付け足してみたのですが。。。

なにぶん慣れぬ事でございますので、夜な夜なパソコンの前に座るものの、さて何を書けば良いのか?と、一向に筆の進まぬままの日々でございました。

ついには、それを見かねた女房からテーマについてのアドバイスをもらいまして、ようやく内容が決められる事となりまりた。

なるほど、このようなテーマであれば筆不精な私もスラスラと文章が浮かんでくるものか、と知らされる始末でございます。

第一回目のテーマは、
【まるもちに込めた願い】についてを綴らせていただこうかと思います。

まんまる可愛らしいお餅のお菓子には、『親しみやすいおいしさ』だけでなく、創業時より受け継がれた願いがございます。

○商売繁盛・学業成就

昔古くより隠語で『まる』とは『金銭』という意味がございました。
『まる』を持っている者、すなわち、『まる持ち=まるもち』とは『お金持ち』という意味で使われていた言葉でございます。

また一方で、『まるを食さんば、過ちを無くせり』と言われるほどに、受験生にとっては答案用紙に、たくさんの○(まる)を頂くとこは何にも替え難い願いでございましょう。

伏見稲荷大社には商売繁盛・学業成就の祈願に来られる方が年間数十万人いらっしゃいます。

そういった方々にとって大変縁起の良いお菓子になるように、願いを込めて作っております。


店主のひとり言 | 07:29 AM | comments (x) | trackback (x)